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  • 執筆者の写真ミズコウアキヒコ

赤ワイン好きの方へのプレゼント

WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。


先日、東日本大震災の時に、岡山への避難者や移住者の支援をする支援団体を一緒にしていた旧知の神主から相談を受けました。


「お久しぶりです。 10月23日に神社関係者大会というのがありまして、その講師にお招きしている神崎宣武先生が無類のワイン好きなのですが、 手土産のワインで五千円くらいのものでテキトーなのがあれば教えていただきたいのです。」


で、予算からワタシがチョイスしたのがコチラのワイン。



当店のワインリストにも名を連ねている「シャトー・リヴィエール・ル・オー グランヴァンルージュ」です。


予算的に、五大シャトーや特級畑のワインは無理ですが、無類の赤ワイン好きを唸らせたいと言う思いで選ばせていただきました。


元シャトー・ラフィットの醸造責任者であり、パーカーポイント100点を獲得したこともある天才醸造家「エリック・ファーブル氏」の醸す上級キュベです。




ブドウの品質を求めるため、1ヘクタール当たりの収量を非常に低く抑え、凝縮した果実を作っている点も特筆に値します。

畑の仕立ての違いはありますが、基本的には35ヘクトリットル/ヘクタールの低収量。

これはボルドー五大シャトーに匹敵するレベルの厳しい収量制限です。


低収量に抑える、といっても、それはグリーンハーヴェスト(間引き)に頼るわけではありません。


エリック・ファーブルの経験則に基づき、冬の剪定、芽かきが厳格に行われ、最初からブドウの樹1本につく果実の量が少なく抑えられています。

最初から、ブドウの樹が、少ない実にたっぷり養分を送り込むように設計されているので、途中で緑の実を落とす、間引きを行うような無駄をしないで済むのです。


こればかりは、深い経験無くしては成しえない、まさに匠の技と言えます。


フランス農水省公認のHVE※(High Value Environmental)の認証の中で、最も厳格なLevel3を取得しています。

優れたテロワールを活かすべく、ブドウ栽培は基本的に自然栽培を行います。


除草剤、殺虫剤など科学薬剤は使用しません。


もともと、乾燥して風の強いクラープには病気が発生しにくい土壌があります。

しかし、万一病気が発生した場合は、使用が認められている薬剤を最低限使用する可能性はあります。


※HVEとは、2011年からスタートした認証です。生物多様性、次世代へ引き継げる循環型農法をベースに制定される認証です。



ボルドーのシャトー・ラフィット・ロートシルトでの経験を活かし、ワインを重層的に組み立てるべく、目的に合致するブドウ品種を栽培しています。


■ワインの骨格を作るブドウ  赤ワイン:ムールヴェードル / 白ワイン:ブールブラン


■ワインにボリューム感、果実味を与えるブドウ  赤ワイン:グルナッシュ / 白ワイン:グルナッシュ・ブラン ■ワインに果実味や華やかさ、スパイス、余韻など特徴をもたらすブドウ  赤ワイン:シラー / 白ワイン:ルーサンヌ・マルサンヌ


ボルドーであれば、骨格を作るブドウ=カベルネ・ソーヴィニョン、ボリューム感を与えるブドウ=メルロ、ワインに個性・特徴を与えるブドウ=マルベック、プティ・ヴェルドこのように置き換えられます。

エリック・ファーブルは、自らの経験を元に、ラングドックの地で理想とするワインを再構築している、と言えるでしょう。




私がこのクラープの土壌を選んだのは、ムールヴェードルのポテンシャルを活かしたい、と考えての事でした。


スパイシーな風味、非常に密度の濃い、しかし滑らかなタンニンの構造。毎年ワインを造るたびに、この味を楽しみつつ、この地でワインを造る喜びをかみしめています。


南仏にあって涼しい風が吹くこの土地で、丁寧な仕事を怠らなければ、テロワールの恩恵を受け、思いもよらないエレガントなワインを生み出すことができるのです。



ラズベリーやブラックベリー、カシス、プラムといった完熟した果実の香りに、スパイス、リコリスの風味、葉巻のフレーバー。


余韻には爽やかなミントを思わせる余韻。

どっしりとした構造の、重厚なフルボディ、滑らかな、シルキーなタンニンを感じる。フレッシュな味わいを残しつつ長い余韻が続く、エレガントなワイン。



当店も、今後直接ワインをボトルごと販売できるように酒類の小売り免許を申請中ですが、輸入元さんから直接買えるように仲介もしております。


上記にも記述がありますが、昨今流行りの「ナチュール」だの「自然派」だのと名乗っている微妙な味のワインとは、明らかに一線を画する「ナチュール・自然派ワイン」です。


旧世界でも、新世界でも、本当にちゃんと作っているワインは、ほとんど自然派であり、ナチュールやオーガニックの定義に沿っているので、わざわざ声高に謳っているのは味や品質に自信が無いからじゃないかと邪推したくなります(苦笑)


おままごとの如く、素人が造っているような微妙な味と香りのナチュールや自然派ワインを有難がる必要はありません(笑)


世界各国で、天才醸造家たちもオーガニック・ヴィオディナミ・リュット・ネゾネ等々のサステナブルな栽培&醸造法でワインを造っており、当店のワインリストに掲載されているほとんどのワインは自然派ワインです。


当店に来店されたお客様から言われました。


「なんか、ナチュールとか自然派とかは我慢して飲んでるんですよ・・・なんでお金払って我慢して飲まないといけないのか判りません苦笑」


でも、うちで飲んだワインは、うっとりするくらい良い香りと、驚くほど美味しいので、ナチュールや自然派じゃないと思われたみたいです(苦笑)


「ほとんど自然派・オーガニック・ナチュールですよ」と言うと驚かれました。


ぜひ、自然派やナチュール好きを自覚されている方も、うちへ来て飲んでみて下さい。


きっと「今まで飲んでたのはなんだったんだ?」と思われるでしょう(笑)


世界中のスーパースター級の醸造家が造る自然派やナチュールが飲めるのは、岡山では当店だけだと思います。


ぜひ、ワイン好きのお友達にも教えてあげてくださいね。

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