top of page
検索
  • 執筆者の写真ミズコウアキヒコ

ロゼって甘いんじゃないの?

WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。


先日、お友達と大勢でいらした女性のお客様から「ロゼって甘いんでしょ?」って言われたんですよね。


ワタシ自身も、なんとなくそんなイメージを持っていた時期もあります。


ま、30年以上前の話ですが(笑)


でも、今のうちのレギュラーメニューに入っているロゼはぜんぜん甘くないです。



フランス人はロゼが大好きです。


統計では白ワインよりもロゼの方がよく飲まれているようですね。


ボルドー・ロゼは長い歴史を持つ伝統的な辛口ワインとして、根強い人気があります。


美しいバラ色、爽やかな果実味が溢れる瑞々しいワインは、暑い日に喉を潤してくれる1本として初夏から夏には絶対に欠かせないと多くのフランス人は強く信じています。


カベルネ・ソーヴィニョンやメルロ種は、赤ワインの時とはまた異なる魅力的な味わいを見せてくれます。


ボルドー・ロゼの魅力は、何と言っても食事との合わせやすさです。


野菜、魚介、肉料理となんでも合わせられます。


しかも洋風の味付け以外に、和食、中華、アジアのスパイシーな料理であっても楽しめる懐の深さがロゼの一番の魅力。


合わせるワインに困ったときは、とりあえずボルドー・ロゼ、という選択をすれば間違いないでしょう。


メルロ50%、カベルネ・ソーヴィニョン50%

サンテミリオンの南のSainte Terreと呼ばれる砂質・粘土質の土壌のブドウを使用。


畑では農薬や除草剤など化学的なものは使用せず、サステナブルな農法を行っています。


グリーンハーヴェストを行い、凝縮感のあるブドウを造ります。醸造は温度管理機能のついたステンレスタンクで、低温で行います。



このワインをチョイスした人物たちは、ワインのエキスパートたちです。


ボルドー全域に精通するネゴシアン(ワイン仲買人)であり、シャトー運営も手掛ける生産者でもあるメゾン・リヴィエールのセラーから、フランス出身のワインスペシャリスト、クリストフ・カスタニエ氏と、輸入元のソムリエ陣が「ボルドーの多様性を感じられる傑作」をテーマに厳選しました。


左端の【クリストフ・カタニエフ氏】


1970年にフランスで生まれる。

幼少時代に母国フランスを発ち、その後18年間をアフリカで、4年間をアメリカで過ごす。


1980年代後半からワインビジネスを確立するために来日するようになり、それから約15年 間の歳月の中でワインのフリーランス、スペシャリストとして経験を積み、日本のワイン市場の発展に多大な貢献をしてきた。


2008年にPerfect Wines 社を設立し、日本だけでなくアジア全域と南米へと活動の場を広げる。


「次世代のスターワインの仕掛け人」として、フランス中を駆け回り、優れた小規模生産者を発掘。


親日家でもあり、流暢な日本語を操り、ワインセミナーや、ワイン展示会への出店、また店頭でのデモンストレーションなど様々な活動をこなし、お客様と直にふれあいその感想を聞くことを楽しみとしている。


クリストフ・カタニエフ氏のメッセージ


ボルドーには、2021年現在で60の原産地統制名称(AOC)があり、各AOCのテロワール(畑の場所、土壌、気候、作り手)を反映したワインを造っています。

重厚な赤ワインが有名なボルドーですが、赤ワインだけでなく爽やかな辛口白ワイン、ロゼ、そしてシャンパン製法で造られるスパークリングワインであるクレマン、と様々なワインが造られています。


世界的に知られる産地というプレッシャーの中、世界最高峰レベルの産地で生産者たちが切磋琢磨を繰り返し、あらゆるタイプのワインが世に出る機会を待っている、といっても過言ではありません。


まだ無名であっても、今後急激に評価が高まり人気が出てくるAOCはいくつもありますが、そういった隠れた現地の情報をキャッチして、先回りして日本へ紹介していくのも私の仕事の一つです。


真ん中のメゾン・リヴィエールの【リヴィエール兄弟】


メゾン・リヴィエールは1875年設立、創業100年を超える老舗のワイン会社。

サンテミリオンを本拠地に、優れたボルドーワインを生産・調達する会社として知られており、大量生産品ではなく、熟成も可能な高品質なワインを長きに渡って扱っている信頼のおけるサプライヤーです。 当主であるフィリップ・リヴィエール氏は、兄のジャン・ピエール氏と共に5つの自社シャトーを経営しており、サンテミリオン、リュサック・サンテミリオン、グラーヴ、ソーテルヌ等の銘醸地の畑を所有しています。


また、ボルドー特級ワインの仲買や、小さな優良生産者と販売契約を結びフランス国内及び海外に卸す仕事も行っています(海外輸出比率は60%で、取り扱いワインの半分はグラン・ヴァンと言われる高級ワインです)。 ワイン造りだけでなく、ワイン選定においても、一貫して厳しい品質基準をクリアしたものを集めており、幅広い人脈を駆使しながら、ネームヴァリューに拘らず、無名であっても素晴らしい品質のワイン、今後注目されるであろうワインを探して集めています。


また、赤ワインならば「長く寝かせておいても品質が落ちない優れたワイン」であることも重視しています。


これは、英国や日本のマーケット向けにビジネスをやる上では大切なポイントです。


ストックされた良質なワインを飲み頃まで保管し、美味しい頃合いを見てリリースし、伝統的なボルドーワインの啓蒙に努めています。 今回のボルドー・グレーテスト・テロワールにおいても、同社の豊富なコレクションの中から注目すべきAOCのワインを選りすぐってもらいました。



ボルドーのグレーテスト・テロワールの傑作がこのお値段です。


ロゼへの偏見を払拭するためにお試しになってはいかが?

閲覧数:26回0件のコメント

最新記事

すべて表示
記事: Blog2_Post
bottom of page