WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。
今日も、スター級のワインが入荷しました。
恐らく今後どんどん品薄になり、入手困難になることは必至の銘柄です。
それが「プレジール・ド・シオラック」です。



シャトー・シオラックは、1753年から200年以上にわたってワイン造りを行ってきた歴史的なシャトーです。
ネアックという地、ラランド・ド・ポムロールとして知られるエリアにあるシャトーで、ポムロールから伸びる重粘土と砂質の土壌を持つ優れたテロワールのもと、代々安定した品質のワインを生み出してきました。 シャトー・シオラックの畑は46ヘクタールあります。
重粘土質土壌にはメルロ種、砂質の土壌にはカベルネ・フランを植え、さらに砂利質にはマルベック種を植えています。
ブドウ畑の他に、19世紀の佇まいを残すシャトーと、オレンジの木や樹齢100年以上の大木が残る美しい庭園があり、これらはラランド・ド・ポムロールの象徴的な風景として多くの人に親しまれています。
このシャトーは、様々な人の手を渡りながら存続してきましたが、20世紀に婚姻によってギシャール家の所有となりました。
2004年にこのシャトーを受け継いだ、La société viticole Baronne Guichard (バロンヌ・ギシャール社:2004年に、オリヴィエ・ギシャール氏から娘たちに引き継がれた会社は、ボルドーでも名手と名高い醸造家、ステファン・ドゥルノンクール氏へコンサルタントを依頼しました。
彼のスタイルは、テロワールの特徴を引き出し、フィネスやエレガンスを表現するのを得意とします。
彼の働きにより、シャトー・シオラックをはじめ、ギシャール社の運営する三つのシャトーの名は徐々に知られるようになってきました。

2014年、このシャトーにさらなる転機が訪れました。
シャトー・ラトゥールのオーナーであり、フランス有数の実業家フランソワ・ピノー率いるアルテミス・グループが、株の一部を取得し、五大シャトーのラトゥールのチームがワイン造りに合流するようになりました。
そして、2017年に、ギシャール家のポール・ゴールドシュミットの引退に伴い、100%アルテミス・グループの傘下となりました。
右岸のシャトーを運営するにあたって、ラトゥールチームが組んだのは、ペトリュスやラフルールなど、右岸で最高峰のワインを生むムエックス家でした。
ムエックス家管理のもと、かつてペトリュスも手掛けた名醸造家、ジャン・クロード・ベルーエをコンサルタントとして招聘。
醸造にはラトゥールのチームが当たるという、夢のようなチームが誕生したのでした。

ボルドー左岸の雄、シャトー・ラトゥールのチームが右岸を代表するペトリュスのムエックス社とタッグを組んだ!!
このニュースは瞬く間にワイン業界へ広がりました。
今後入手困難になっていくであろう希少ワインです。

2014年にシャトー・ラトゥールのチームが参画し、目覚ましい品質向上が見られ、辛口で知られる評論家、ロバート・パーカー氏も90点以上の評価を下すようになったシャトー・シオラック。
そのセカンドラベルであるプレジール・ド・シオラックは、すぐ飲んでも美味しく味わえますが、数年寝かせることで、深みのある味わいとなり、熟成させる楽しみもあります。
重粘土質土壌のメルロ種を主体に、最終的にバランスをチェックしながらアッサンブラージュをする、伝統的なワイン造りを行います。
メルロ主体にすることにより、若いうちからでも十分楽しめる味わいになります。
複雑で凝縮した味わいの中にも、エレガントな趣を感じさせるワインに仕上げています。
コンクリートタンクで醸造し、そのまま9カ月熟成させます。

こちらも、当店では1杯1600円でお出ししております。
今のところ、1本しか入荷しておりませんが・・・号泣
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