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執筆者の写真ミズコウアキヒコ

微妙な味のコスパの悪い自然派ワインをお飲みのアナタ

WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。


当店は、巷で流行りの「自然派ワイン専門」を謳っておりません。


それを謳うと、かなりの確率で選ばれるとは思うんですが、たぶん長続きする商売にはならないと思うからです。


でも、実はお出ししているワインの殆どは「自然派」「オーガニック」「VIO」などと称されるワインでもあります。


国や栽培法や醸造法に関わらず「味とコスパ」のバランスで選んだ結果が、たまたまそうであっただけの事です。


特にEU諸国のワイナリーでは、むしろ「当たり前」なので、ワイナリーがそれを謳う事さえありませんし、そのことについて質問しても「え?それ普通だけど?」とキョトンとされるはずです(笑)


しかし、ネームバリューも無く、受賞履歴も無く、味に自信も無いワイナリーは、こぞってオーガニック認証を「お金を出して取得」して、ボトルにステッカーを貼ってます。


裏話として、ボトルの表に貼るのと裏に貼るのは「認証機関に支払う金額が違う」と言うのは業界では当たり前に知られています。


それって、なんのためにしてるんでしょうねぇ(遠い目)


うちで扱ってるワインたちは「当たり前にオーガニック」で「自然と共存する栽培と醸造」をしており、それらを認証する機関(いわゆる認証ビジネスですね)に申請もしてないワイナリーが多く、しかもしっかり美味しく、客観的な評価も高いワインが多いです。


つまり、誠実に思いを込めて丁寧にワインを造り、出荷をしていると言う事です。


もちろん、思いの無いワイナリーなど存在してないと思います。


そんな、何年も先にしか結果の出ない「仕事」をしている時点で、思いが無いと出来ません。


また、無農薬であろうが、農薬を使おうが、ワタシはそのワイナリーの選択を尊重します。


オーガニックが偉いだなんて、これっぽっちも思っていません。


だって、無農薬にすることにより、これから数年間は畑がダメになり、家族や従業員が全員無収入になるかも知れない大きな選択であることを知ってますし、たとえ農薬を使おうとも、人体に影響のない範囲で済ませたいと思わないワイナリーなど無いと思っています。


実際に、友人の兄が無農薬に「憧れ」て、家族代々のリンゴの畑を台無しにした例も知ってます(苦笑)


なので、ワインを選ぶ時の選択肢に「オーガニック」や「自然派」を入れてはいない。


ただ、ワタシはワインを「売るプロ」なので、ワイナリーには「造るプロ」として、味と値段と言う「結果」のみで選んでいます。


幾ら、環境に配慮した素晴らしい栽培法や醸造法であろうとも、規模の小さな志の高いワイナリーであろうとも、住んでいる地域で頑張ってるワイナリーであろうとも「売るプロ」である以上は、「造るプロ」が結果として提供してくれる、味とコスパが伴わないワインは扱いません。


ただ、そんなワイナリーを応援する気持ちでワインを買ったり、飲んだりする方々のお気持ちも理解出来ますし、それはそれで楽しい趣味だとは思います。


しかし、ワタシはそれでお金を頂く以上、お客様に「美味しい」と提供した対価としてお金を受け取ると決めております。


それは、ワタシの他の仕事である「輸入中古車販売」でも「講師コンサル業」でも大事にしている仕事の上の矜持です。


前にもご紹介しましたが、新進気鋭の醸造家のワインなども、それで選んだだけで、栽培法や醸造法で選んだワケではありません。


それがこのワイナリーです。





今ブルゴーニュでは、世代交代や外部からの情熱あふれる若い生産者が入り、変革の時代を迎えています。

活躍する若手の醸造家、ブルゴーニュへの憧れが高じてよそから移り住んだワイン生産者、さらにアメリカ人やカナダ人の熱心な若者がワインを造り、その品質から名を知られる…

こんな出来事が頻繁に見られるようになってきました。



彼ら新しい生産者達は、ブルゴーニュの土地、伝統へ敬意を表しつつ、 最高のワインを造るため努力を惜しみません。


彼ら新しい生産者達は、ブルゴーニュの土地、伝統へ敬意を表しつつ、 最高のワインを造るため努力を惜しみません。 その仕事が今着実に評価され始めています。





ビオロジック栽培、ビオディナミ栽培を研究し、その長所をいくつも取り入れています。


●有機肥料の使用


化学肥料では強すぎて、却って過保護になるため葡萄の木の力を弱めてしまうため、使用しません。


●除草剤の廃止

除草剤の使用を考えるよりも、畑で働くことを選択すること。


除草剤は土地の力を弱め、多くの生産者はその弱さを補うために化学肥料を使用する。


その結果、数年後には葡萄の木自体が弱くなってしまいます。


ワインは軽くなり、土地の特徴というべきものはワインに見出せなくなる。


彼らはこのような悪循環を避けるため、リュット・レゾネを実践します。


合理的な方法をとりながら、葡萄の木を守っていくためです。


Guide Dussert-Gerberより

2011年、彼はついに羨望に価する格付けを手に入れた、と言える。

マニュエル・オリヴィエは1990年にこの道に入り、最初はわずかなぶどう畑とベリー類の畑を半分ずつ所有する生産者であった。

今日では、彼の努力の賜物である、リュット・レゾネで健全に管理された11haの畑から、膨大な手間を経て最高の品質のブドウを収穫しているのだ。

LE GRAND GUIDE DES VINS DE FRANCE 2010より

最近のマニュエル・オリヴィエのブラインド・ティスティングでは、上品で気品があり真にワインらしい味わいに、あっと言わせられた。

30代の青年が伝統を知り、醸造を語る前に葡萄そのものを尊重するということを、正確に知っていたのだということを示している。

マニュエル・オリヴィエのもう一つの顔はコンサルタント。

短期間で一足飛びに一流生産者の仲間入りを果たした彼のアドヴァイスを受けようと、多くの生産者が彼に助けを求めます。



畑仕事と醸造という過密スケジュールの合間を縫って、彼はクライアントの為に最適なアドヴァイスを提供します。 驚きなのは、何とあのD.R.C.(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)までが、ワインの熟成に関して彼のコンサルタントを受けているという事実!!


神秘や奇跡とも言われる「ロマネ・コンティ」を単独所有する醸造元として、 知らぬ者のない名門中の名門。

略称としてDRCと呼ぶ場合が多いです。

ラ・ターシュを始めとする、高名なグラン・クリュ畑を所有しておりラベルにはワインごとにその年の生産本数と瓶詰め番号が記されています。



ドメーヌの現当主オベール・ド・ヴィレーヌの家系が、ロマネ・コンティの所有権を得たのは1869年。

以来、同家はロマネ・コンティのオーナーとしてのみでなく、リシュブール、グラン・エシェゾー、エシェゾーの一部を所有する、小さいながらもブルゴーニュ最高の醸造家として名声を博してきました。

1933年にはラ・ターシュのすべてを買い取り、1946年にはロマネ・サンヴィヴァンの耕作権の一部を取得(1988年に畑を買収)、1963年にモンラッシェの数うねを買収と「王冠」ロマネ・コンティの周囲を飾る数々の宝石を入手しました。


原石に磨きをかけ、一層の輝きをそえてきました。


この間、1942年にはドメーヌを会社組織にし正式名称を「ソシエテ・シヴィル・デュ・ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ」としました。

リリースされるワインは次の通りです。

ロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、グラン・エシェゾー、エシェゾー、モンラッシェ。

もちろんご存じのように「ロマネ・コンティ」「ラ・ターシェ」はモノポール。 一番多いサン・ヴィヴァンで年産20000本強。

モンラッシェに至っては 3000本以下。

徹底したブドウの選別作業や収穫年の状態に合わせて行われる除梗、発酵温度は32~33度必ずトロンセ産新樽100%による長期発酵、澱引きや濾過を最小限に止めて作られるDRCのワインは 「飲み手の魂を吸い取る」とまで賞されます。



さて、微妙な味の自然派ワインを、高いお金を出してありがたがってる方は、本当の自然派、本物の迫力と言うのをまだご存じないのかと思います。

ぜひ、当店が味とコスパで選んだ「本物」を味わって下さいね。


「あの値段であの味のワインってなんだったんだろ・・・」と思うはず(笑)


ちなみに、このワインは1杯1800円でご提供しております!


近い将来、そんな値段で買えなくなるのは必至です。


お早めにどうぞ!

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