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執筆者の写真ミズコウアキヒコ

奥さん、内緒にしてくださいね。

更新日:2023年10月14日

WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。


今日は、秘密のワインをご紹介します。


ラ・クロワ・デ・ゾブレ



これ、このスペルでどこをどう読んだら「ゾブレ」になるの?って思うんですけど、そんなことはどうでもいいんです(じゃあ言わない)


このワインは、少しワケありなんです。





ボルドーの格付けシャトーは、広大な畑でブドウを造っていますが、彼らのファーストラベルに選ばれるのはほんの一部で、生まれたワインの中には、ファーストラベルにも、セカンドラベルにもならないワインがあります。

それらはアッサンブラージュの過程で惜しくも選ばれなかった樽のものだったり、あるいは樹齢が基準に満たない区画のものだったりと理由は様々です。

そのような余ったワインを、彼らは「vin déclassé(ヴァン・デクラッセ)」つまり、敢えて格下げしたワインとして、樽ごと馴染みのネゴシアンだけにこっそり販売することがあります。


それは、シャトーとの取り決めにより、製造元の公表ができない秘密のワインとして、限られた顧客だけに販売されることになるのです。


今回ご紹介する「ラ・クロワ・デ・ゾブレ」は、まさしくこの掘り出しもののヴァン・デクラッセ。


どこのシャトーであるかは明かされませんが、ポイヤックの2級格付けシャトーであることだけは、公表しても差し支えないとの事で、教えてもらうことができました。


ポイヤックの2級と言えば、「ポイヤックの貴婦人」と評されるシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドか、メドックで最も荘厳なワインの一つと言われるシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンしかありませんので、どちらでも期待せずにはいられない、掘り出し物のポイヤックです。



|| 栽培~収穫

土壌はポイヤックの特徴である、ガロンヌ川が運んだ砂利質と粘土質の水はけの良い土壌です。ブドウはおおむね樹齢30年以上のものが使われており、特に樹齢が若い樹だけをセレクトした、という事ではありません。


ファーストラベルやセカンドラベルは後で決定される事なので、それらとそん色なく丁寧な栽培管理のもと、全て手摘み収穫されます。

|| ワイン造り 伝統的な製法を踏まえつつ、最新の設備を使いブドウのポテンシャルを最大限発揮するワイン造りを行います。


発酵には温度管理機能のついた最新のステンレスタンクを用います。


発酵後はミディアムローストのフレンチオーク樽で12カ月熟成させます。25%は新樽、75%は1年使用樽を用います。


ボルドーの格付け「GRAND CRU CLASSE」トップクラスの某有名シャトーが手掛けた秘蔵ワインですので、東京都内などでは1杯4000~5000円はくだらないと思います。


しかも8杯取りや10杯取りで(苦笑)


*当店は1本6杯お注ぎしますので1杯125mlですが都会では1本を8杯や10杯で出すことが多いです。


で、お幾らか・・・・。


なんとまさかの1杯2800円でご提供します!


また「あそこのマスター数を数えられないみたい」って言われそうなお値段です(爆)


そして、フランス人の金髪女性に耳元でエチケットを見ながらLA CROIX DES AUBRAIS「ラ・クロア・デ・ゾブレ」って囁いていただければ納得します(何をだ)


ラ・クロワ・デ・ゾブレ (LA CROIX DES AUBRAIS)

生産者:非公開

原産国:地域フランス・ボルドー原産地呼称ポイヤック

ヴィンテージ:2019年

ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニョン45%、メルロ35%、カベルネ・フラン12%、プティ・ヴェルト8%


これ書いたら、どっちのシャトーか言ってるような気がする・・・・。


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