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執筆者の写真ミズコウアキヒコ

今日はLOVEの話をしよう。

こんにちは、WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。



タイトル通り、今日はLOVEの話をしようと思います。


え?もう旦那には愛はない??


いや、奥さん、そんな事聞いてないのに話さないでください。


苦笑いしか出来ませんので・・・。


その愛の話じゃなくてLOVEの話です。



一際目を引くシンプルなラベル、この「LOVE」シリーズは、ヴィニャ・マーティの中で最も親しみやすいアッサンブラージュ(ブレンド)ワインです。


このワインにはパスカル・マーティ氏が、ワイン造りに対する思いが込めらています。


五大シャトー「シャトー・ムートン」カリフォルニアの「オーパス・ワン」の後に、チリを代表するプレミアムワインの「アルマヴィーヴァ」を手掛けた時、彼はチリの類まれなテロワールを知りました。


しかし、現状の大規模生産では、そのポテンシャルを引き出すだけのワイン造りが出来ない事にも気づいていました。彼の胸の内には、自身のワイナリーを造りたいという思いが芽生えたのもこの頃です。


2003年、アルマヴィーヴァでの自身の役割を果たした、との思いから、彼は自身のワイナリー設立に向け、動き始めます。コンサルタントとして世界中を回りつつ、ワイナリー設立準備を進めました。


「あのシャトー・ムートン、オーパス・ワン、アルマヴィーヴァを手掛けたパスカル・マーティ氏が新ブランドを立ち上げる」


噂を耳にし、ワイン業界内外で彼の夢に共感した人が続出しました。例えば「ロード・オブ・ザ・リング」で有名な映画会社ニューライン・シネマ(現ワーナーグループ)のマイケル・リン氏や、元バロン・フィリップ・ロッチルド社の社長で、現在アメリカで輸入会社を経営するオリヴィエ・ルブレ氏もバックアップを申し出ました。


多くの人々の夢も乗せて、2008年、満を持してマーティ氏自らのワイナリー「ディオニソス・ワインズ」を設立。


2013年、ヴィニャ・マーティと自身の名を冠したワイナリーへと変更、生涯をかけたプロジェクトとしての意気込みを表現するに至ります。



ヴィニャ・マーティのワインは、栽培から醸造まで一貫してパスカル・マーティ氏が直接手掛けています。


全てのワインに、彼の経験と技術、そして深い愛情が注がれています。


今まで世界に名を馳せたプレミアムワインばかり手掛けてきたマーティ氏は、今、上質なデイリーワインを造ることにも等しく面白さを見出しているのです。

世界最高峰を造りだした醸造家が、新たな視点で造るワイン、それがヴィニャ・マーティの提案するワインです。



ムートン、オーパス・ワン、アルマヴィーヴァ。


世界最高峰のワインを手掛けるプレッシャーから離れ、自由にワイン造りができるようになった時、彼はまず自分のワインをもっと多くの人たちに飲んでほしいと考えました。


【LOVE】という世界で普遍的な名前をあしらったこのワインで、日々の暮らしの中のワンシーンに花を添えてほしい、喜びを味わってほしい、そんな願いから生まれたのがこのワインでした。


ヴィニャ・マーティの醸造は、基本的にボルドーのグラン・ヴァンと同様の仕込みを行います。


畑や区画、テロワールが異なるブドウ同士を同じ桶に入れることはありません。


区画ごとの特徴を大切に、まずベースのワインを仕込みます。


素晴らしいワインができたとしても、それを熟成させる樽が二流品では良いワインを生み出すことはできません。


マーティ氏は、フランスからシルヴァイン社製のフレンチオーク樽を取り寄せ、使用しています。


ボルドー出身のマーティ氏は、ワインにとってアッサンブラージュ(ブレンド)は必須であると考えます。


異なる特徴を持ったワイン同士を科学的・分析的な視点と、経験に基づいてアッサンブラージュすることで、欠点を補い、長所を伸ばします。


たとえカベルネ100%のワインであったとしても、マーティ氏は、「最もシンプルなアッサンブラージュ」と言い切ります。

「パレットに赤の素材を並べたところを想像してください。


赤、と一口にいっても、本当に多様な種類があるでしょう。ワインも同じです。


同じ土壌は一つとしてありません。たとえカベルネ100%でも、この樽と、その隣の樽の味は異なるのです。


様々な原酒を素材として、1本の作品として仕上げるのが醸造家の役割です。


単一品種100%のワインが世界で流行していますが、たとえモノ・セパージュのワインであっても、そこに醸造家が関わらなければ決して優れたワインにはならないのです。」




ヴィニャ・マーティでは、それぞれの適地を見出した上でブドウ栽培を行います。


カベルネならば水はけがよい土壌、メルロであれば冷涼な空気と粘土質土壌。


1997年からアルマヴィーヴァを手掛けるために、彼はまず徹底してチリの土壌調査を行いました。


この経験があるからこそ、彼はチリのテロワールを最もよく知る人物の一人なのです。


チリの特徴に合わせた畑仕事ができるのも、マーティ氏ならではです。




ヴィニャ・マーティでは、それぞれの土地の特徴、つまりフランス語でいう「テロワール」にあわせて、ブドウ品種を栽培しています。


フランスでは長い伝統の中で、自然にその土地に合うブドウが受け継がれてきました。


対して、ブドウ栽培の歴史が浅いチリでは、人々は、好みだったり、商業的な意図に合わせ、思い思いにブドウ品種を選ぶ事が少なくありません。


残念ながら、土壌との相性を無視してしまうと良い結果を得ることはできない、という事は周知の事実です。


つまり、チリでは、いまだその秀逸なポテンシャルを活かしきれていない部分が存在するのです。


ヴィニャ・マーティでは、チリのテロワールを深く理解するマーティ氏の知見に基づきブドウ栽培がおこなわれています。


ワイン造りにおいても、各畑の個性を引き出すという点にこだわります。


大きなタンクで大量生産するのではなく、畑ごと異なるタンク・樽でワインを造り、それを最終的にアッサンブラージュ(ブレンド)することで、バランスの取れた、上質なワインを造ります。




アナタにも、パスカル・マーティー氏からのLOVEを受け取って欲しい。




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