WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。
お客様から「ブルゴーニュを飲みたい」とOPEN時から何度か言われております。
移転OPENの際のラインナップを考えている時、やはりコスパを考えると、世界で取り合いになっており、値段が高騰しているAOCブルゴーニュは外しました。
ただ、ご予約で「おいしいブルゴーニュのピノ・ノワールを」と言われたので、輸入元のソムリエに相談したところ、3メゾンの紹介がありました。
そのうち2メゾンは以前このブログで紹介しておりますので、最後の一つをご紹介します。
シャテル・ビュイ 2020年
ロマネ・コンティやモンラッシェ等、世界最高峰のワインを生み出すブルゴーニュ地方。
その品質の高さから、「ワインの王」と呼ばれるブルゴーニュワイン。
例え特級、1級でなくとも、ブルゴーニュには、他の産地では得難い魅力があり、その味わいを求め世界中で争奪戦が起きています。
コート・ドールと呼ばれる人気のエリアは価格も非常に上がっており、普段気軽に飲めないワインになってきました。
そのような状況で、今注目を集めているのが、ブルゴーニュの掘り出し物、南部のコート・シャロネーズや、マコネと呼ばれる南部の地域です。
例えば、AOCヴーズロンにはドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの共同経営者であるオベール・ド・ヴィレーヌ氏が、そのポテンシャルに魅せられ進出、本家と同様に力を入れ、高い評価を得る素晴らしいワインを生み出しています。
また、高名なネゴシアン「フェヴレ」も、本拠地メルキュレに強い思い入れを持ち、素晴らしいワインを次々と生み出しています。
現地のブルゴーニュ愛好家が普段飲みワインを求め車で蔵巡りをする事も多く、高級ワイン産地というより、庶民的で、温かく和やかな雰囲気があります。
まさに、ブルゴーニュ好きなら抑えておきたい穴場産地なのです。
【醸造】 まずブドウのフレッシュな果実味を引き出すためステンレスタンクを用いて発酵を行います。
その後、この土地で伝統的な木製の大樽にワインを移し熟成させます。
【テイスティングコメント】 やや濃いめの、光沢のあるルビーの色調。
香りはグリオット(さくらんぼ)やスグリ、ラズベリーを思わせるさわやかな果実。
徐々に土っぽい香り、腐葉土、レザーの深みのある香りが現れます。
果実の甘みと、ピノ・ノワールの特徴である綺麗な酸味、穏やかな渋みがアクセントに感じられます。
タンニンが落ち着くまで数ヶ月寝かせることによって、燻した香りやレザーのノートが加わります。
フレッシュな果実味を味わうため、熟成は3年程度までに留めるのがお勧めです。
【醸造】 フレッシュな果実味、そしてミネラル感を前面に表現するため発酵から熟成まで、一貫してステンレスタンクで醸造を行います。
【テイスティングコメント】 透明で、グレーを帯びた黄金色の輝きを思わせる色調。
香りは、最初フローラルな印象、セイヨウサンザシやアカシアの甘い香り。
続くように柑橘やリンゴを思わせる豊かなアロマ、フェンネルの香りを伴うドライフルーツの香り。
口に含むと、生き生きとした酸味と果実味の刺激を感じ、鮮やかでフレッシュな味わいがあります。
引き締めるような酸味とともにワインのボリュームがミネラル感とともに感じられます。 フレッシュな果実味を味わうため、なるべく早めに味わうのがお勧めです。
AOCブルゴーニュが、この値段で飲めるのは岡山では当店だけ!
ぜひ、世界的高騰を見せているAOCブルゴーニュを、気軽に楽しみたいなら当店までお越しくださいね。
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